更新情報 : レンコンファンド

投稿日時: 2012年1月20日 15:05 (15137 ヒット)

投資ファンドという仕組みがあることは皆様ご存知かと思います。
投資家(融通の利く資金を持っている個人や企業)から資金を集め、
大規模な投資をし、発生した利益を再還元する、といった流れを指す仕組みです。
日本では一般的に不動産で取り組まれるイメージですね。

・・・ん?じゃあレンコンて何?

昨年GDP(国内総生産)で遂に日本を抜き世界第二位となった中国も、
好況に沸いた不動産取引はすでに昨年の段階で曲がり角に来ていた模様です。

これまでは土地やマンションなどを購入し、値段が吊り上るのを待って売却、
大きな利益を上げるという流れがありました。
しかし、例えば個人でマンションを複数購入する場合、二軒目以降は多額の税金(に類するもの?)
を支払わねばならなくなるなど、制約が設けられたのです。

日本のバブル同様の結果となる事を恐れた中国政府による政策、だったのですが
これにより行き場を失ったお金(本来投資に回るべき資金)が大量に発生してしまいました。

そこで目をつけられたのが・・・
レンコンをはじめ、ニンニクやゼンマイなどの野菜原料だったのです。

投資の対象となった原料はコロコロと転売され、
本当に必要としている製造工場に行き着くころには、目を疑う高値になっていた。
という冗談のような話が昨年は実際に発生しました。

幸か不幸か、記録的な円高効果で日本での売価は現地での上昇率までには
至りませんでしたが、それでも商品によっては高すぎてメニューから外さざるを得ない
という状況も生まれたのです。

今後も同様のケースがいつ・どんな原料で起こるか見通しがつきません。
弊社としては商品を切らさない努力を続けながらも、しっかりと相場を把握し
できるだけ適正な価格にて商品を供給できるよう努めて参ります。

おせちにレンコンが使われるのは、見通しが良くなるように・・・
という由来からなんですが、現実はうまくいかないようですね。