更新情報 : インフルエンザの憂鬱

投稿日時: 2009年6月11日 10:38 (14778 ヒット)

右向け~みぎ!前へ~習え!!
小学校入学時まず覚えなければならない集団行動時の約束事です。
この習慣のせいかは判りませんが、どうも最近は一度騒ぎが起こると
誰もが一斉に同じ方向に流される風潮が強まっている気がします。

6月12日現在、いまだに世界中で猛威を振るっている新型インフルエンザ。
フェイズ6(世界的大流行=最高レベルの警戒状態)がWHOから宣言される中
日本はといえば、先月の大騒ぎが鳴りを潜め、話題に上る事も減ってきています。

本来であればこれから拡大する可能性が高いというのに、それより早い段階で
一種のパニックを迎えた事で感覚が麻痺して、逆に警戒心が薄まっているとしたら
それこそ本末転倒ではないでしょうか?

ところで、最近中国産の製品が再び店頭に並ぶようになっています。
実際、昨年は大きく減少した中国からの食品輸入量も年頭から回復してきており、
チャイナフリーの状況は収束に向かっているようです。

これは不況が最大の要因である事に間違いないのですが、では、そもそも大きな
要因となったギョーザ問題は解決されたのかと言えば、現在でも未解決のまま…
安全性が広く認められるように変化した雰囲気はありません。
背に腹は代えられぬとは言うものの、きちんと納得して消費されているのか
まだまだ気になるところです。

勿論、弊社としては中国製品を賞味してもらえる機会が増加する事は大いに
喜ばしいのですが…

なにはともあれ、物事の全容が判らない段階で大騒ぎをして関係者に多大な影響を与え、
喉元を過ぎたら状況が改善されたか確認するまでもなく、なし崩しに元の状態に戻ってしまう、
といった風潮だけは今一度見つめ直さなければならないでしょう。