更新情報 : 偽装はいつまで続く・・・?

投稿日時: 2008年10月9日 17:32 (3180 ヒット)

ここ数か月、特にオリンピックが終わってからというもの
新聞に、食品が係わる事件・事故が載らない日は
ないのでは?といった状況です。

特に事故米の虚偽販売は各方面に大きな影響を与えましたし、
我々に近いところでは水煮の産地偽装もありました。

今回はこの”偽装”について少し考えてみたいと思います。

そもそもなぜ偽装をするのか?
事故米事件の場合も、工業用の原料を食用に転売した時点で偽装という範疇に
含んでも差支えないと思いますが、この場合は明らかに価格差から発生する
不正利益を自分の会社にもたらそうとした最も悪質な事例だと思います。

これは水煮業者の場合も同じかもしれません。

ところが、別の観点からも見る事も出来るのです。
それは、偽装をしなければ市場が保たれないのが日本の現状なのでは?
という事です。

皆様が感じている中国製食品に対する不信感は日ごと強まっている中、
スーパーなどの小売店のバイヤーさんは国産の(日本産の)製品を重点的に
仕入しようと努力されています。

しかし、例えば筍の水煮などは以前書かせていただいたように限られた数量しか
作る事が出来ていません。
その様な中で全国のスーパー含む小売店で国産品だけを販売できるでしょうか?
どうしてもと要求され産地が違うものを”国産”として販売してしまうメーカー。
これが偽装が発生してしまうメカニズムであるかもしれません。

中国産だからと盲目的に否定するのではなくまず商品そのものを見直してみる
必要性があるように思えます。(大変な努力は伴いますが・・・)
これは中国産だけに限らずその他の国の商品でも同じことだと思います。
国産品以外にも目を向け、それが安全性含め堅実に流通するようになって初めて
偽装は減っていく様な気がしてなりません。

皆様はどう思われますか?