更新情報 : 食べ物は人間のエネルギー・・・ですよね

投稿日時: 2008年5月22日 12:26 (3184 ヒット)

昨年マヨネーズが17年ぶりに値上げになるというニュースは、結構大きく取り上げられました。
今はどうでしょう?
食材の根幹をなす小麦粉やとうもろこしが、暴騰といえる値上げ幅となって市場を流通している現状、
連日何らかの食品値上案内がなされ、最早驚きを超えたあきらめのムードさえ漂い始めています。

こうなったのは、小麦粉の場合売り渡し制度の見直しという制度改革が原因です。
これまで比較的安定していた相場が大きく揺れた形となったわけですが、
その影にはとうもろこしの価格高騰があると言われています。

今注目されているバイオエタノール。
皆さんご存知のとおりこの燃料の元になっているのはサトウキビやとうもろこしといった、
本来であれば食品に使われる穀物です。

石油資源の枯渇が叫ばれる中、代替エネルギーとして必要な事は判ります。
しかし世界的な食糧危機が予想されながら、一部の(と言ってもとんでもない数ですが・・・)裕福な人間、
車を所有したりエネルギーを大量に消費する層の為に、
飢えている層が存在する事を忘れてはいないでしょうか。

更にエネルギーに対する投資が加熱する事でさらなる高騰を呼んでいるわけで、富裕層のマネーゲームによるつけが
世界の一般市民に犠牲(値上げによる生活費の圧迫)を強いているのだとしたら、
大昔から続く搾取の歴史がバイオエタノールと言う形に変わって表層化しているのだと捉えられます。

我々日本の市民もその流れに飲み込まれているという問題意識をもっと持つ必要があるかもしれません。