更新情報 : 2010年 霧中の旅

投稿日時: 2009年12月15日 10:09 (3616 ヒット)

アーサー・C・クラーク原作で有名な”2001年宇宙の旅”
その続編に”2010年”という作品があります。
宇宙船が飛び回り、人類が月はもちろん木星まで足を運べるほど発達している世界。
同映画が公開された1984年当時の人々にとって、2010年は遥か未来の話であり、
誰もが皆、その頃は今よりもっと便利で豊かな時代になっているはず、
と夢や希望を抱いていたと思います。
しかるに、現実に我々が迎えようとしている2010年はどうでしょうか?

2009年の状態が継続する事を前提とした場合、
日本の経済状態はデフレスパイラルの手前に差し掛かっており、
まだまだ先の見えない、謂わば五里霧中の状態が続くと予想されます。
YAHOO!トップページの記事によると、2010年を漢字2文字で表すなら?
という問いに対し一番多かった回答は”幸福”だったそうです。
現状が非常に厳しいからこそ、今後に可能性を見出したい気持ちの表れだと受け取れます。

さて、弊社の2009年を振り返ると、正に偽装に振り回された1年であった事が挙げられます。
結果的に多くの逮捕者を出すなど社会問題に発展した偽装問題。
関係者が逮捕され続ける事で偽装は無くなっていくのでしょうか?
答えはNOです。

これは生産者・流通・小売・消費者の全てが、正しい現実認識をしなければ決して解決できない問題で、
一朝一夕に改善される事はありえません。
まずは、国産だから安全、輸入品(というより中国産)だから安全でない、といった
二元論で語ってしまう事の危険性を回避すべきであり、その上ですべての食品が
正しい価値基準と安全性を確保する為に、あるべき姿を模索する必要があるでしょう。

全ての経済状況が停滞する中、明るい気持ちを作るのに重要な位置を占めるのは、
おいしい食事であり温かい食卓だと思います。
その環境を作る為には、安心して食べられる製品の製造・供給が不可欠であり、
国内・海外問わず継続的な改善・見直しをする事でしか実現できないでしょう。

その為には、これまでの方法論も勿論有効ですが、
製造であれば工員全員が、今自分がどこの原料をどのように加工しているのか
把握出来るようにする。
流通であれば、書類のみで済ますだけでなく、その製品の原料事情・素材特性
などの知識を深め、出来るだけ製造現場を訪問する。
といったような、係わる個人個人が真の情報を共有できる仕組みが必要かもしれません。

また、上記のような工夫をする場合、費用面で負担が増加する事も考えられますが、
それが価格に転嫁されて初めて正しい価値基準・安全性が守られる環境ができる事を
消費者の皆様にご理解頂かねばならないと思います。

映画”2010年”に登場するスターチャイルドは、人類が進化した”あるべき姿”だそうです。
実際の2010年、我々も少しづつ進化する事で、”幸福”な未来を実現するお手伝いが出来るよう
努力して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。