株式会社北村商店 | 愛知県名古屋市

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秋香る粒

2025.11.14

十一月に入り、朝晩の冷え込みが少しずつ感じられるようになりました。
メディアでも紅葉の便りが聞かれるようになり、季節の移ろいとともに秋の深まりを実感しております。

私が通っていた小学校の校庭には、大きなイチョウの木がありました。
秋になると落ち葉が校庭一面を黄色に染め、友人達と葉を集めて遊んだ懐かしい記憶が、
街路樹のイチョウを見るたびに思い出されます。
また、祖父が紙袋に入れた銀杏を電子レンジで温め、晩酌のおつまみにしていた姿も、我が家の秋の風物詩でした。
あの香ばしい香りと、ほのかな苦味が漂う食卓の光景は今も心に残っています。

イチョウの木には雄株と雌株があり、実をつけるのは雌株のみです。
しかし種や若木のうちは見分けが難しく、実をつけるまでに十年以上かかることもあるそうです。
そのため、挿し木によって株を増やす手法が用いられ、街路樹には実をつけない雄株を、
銀杏の実を収穫するための栽培では雌株を選んで植えるなど、目的に応じた工夫がされています。
人の知恵と手間によって、一本一本が大切に育てられているのだと知りました。

弊社の「ぎんなん水煮缶」は、そんな懐かしい秋の情景を味として呼び戻してくれるひと缶です。
旬の時期に収穫した銀杏を丁寧に下処理し、水煮にして缶詰にいたしました。
銀杏はカリウム、鉄、β-カロテン、ビタミンCなどを含む栄養豊富な食材です。
茶碗蒸しや炊き込みご飯に添えるだけで、彩りが添えられ、秋の香りを手軽にお楽しみいただけます。

日ごとに寒さが増してまいりますが、温かな料理に銀杏を添えて、体も心も温まる穏やかな秋のひとときをお過ごしください。

M.M

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